= オールソール カップソールの場合 〜 カンペール(CAMPAR)〜 =
カップソールのオールソールです。 カップソールとは、アッパー部分を包み込む(覆う)ようにソールがカップ状に付いているものをいいます。靴の形に合わせてソールが作られているので、その靴のメーカーでないと同じ形・サイズのソールは持ち合わせておりません。 カカトのみであれば傾斜という部分修理でできるのですが、オールソールとなると一般的に修理不可として扱われる特殊なタイプの靴です。 ですが、やり方によっては修理が可能です。 つまりは、ソールに覆われていたアッパーの部分をどのように処理するかということになります。覆われていた部分をはがすと、革がソールとの接着によって、荒れているためです。 この覆われていた部分を処理するには次の方法が考えられます。 ①覆われていた部分に革やゴムを巻き、カバーする ②覆われていた部分を補色でカバーする ②に関してはダメージが少なければ有効ですが、今回のように革が毛羽立つぐらいに荒れている場合に関しては、補色してもうまくカバーできません。(正確にいえば、キズ補修の方法でそれも可能なのですが、今回のように範囲が広い場合、大変手間がかかります。) 今回は①のゴムを巻くパターンで行いました。 =BEFORE=








